国言詢音頭 (くにことばくどきおんど)

国言詢音頭 (くにことばくどきおんど)
 大川の段
 五人伐の段

***主な出演者***
 竹本住大夫
 竹本綱大夫
 鶴澤寛治
 鶴澤清治
 吉田簑助
 吉田文雀 ほか


8月1日  大阪国立文楽劇場 


初めて文楽に行ってきました。
時間の都合もあり、3部の「国言詢音頭」しか見られなかったのが、残念でしたが、行ってよかったです。
終わったときは、じーーんとして涙目になっていました。
正直、何にあんなに感動したのかわからないけども。

私が行ったのは、夏休み文楽特別公演の3部、サマーレイトショーでした。
本当は、2部の「五十年忌歌念仏(ごじゅうねんきうたねんぶつ」」と「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)」(どちらも、近松門左衛門 作)も見たかったのですが、時間と予算と両方都合がつかず。

偶然、京都新聞で記事をよんだのがきっかけ。
なかなか、上演されない演目だということ、太夫が住太夫だということ(お一人ではありませんが)、夏舞台ならではの趣向、本水(ほんみず)を使用するということ。もう読んだ瞬間、一気にヒートアップ。これは行くしかないでしょう、と勢いで行ってしまいました。
でも、一度はあきらめようと思ったのですが、3部が午後7時からということで、昨日の午前中にインターネット予約してしまったのでした。


で、文楽劇場へ。(親には、仕事に行ってくる、と言い残し)

かなり早く着き過ぎたので、手持ち無沙汰なわたし。
とりあえず、パンフレットを買い、解説をダッシュで読み終えました。
まだ何も詳しくないので、予習が必要な段階だと自分では思ってるから。

会場後、2階へあがると、
「文楽のこころを語る  竹本住太夫」という著書が目に留まり、中をパラパラとめくってると、本日の演目、「国言詢音頭」についての解説があり。 どうしようかなぁ?と7、8秒ぐらい迷ったのですが、購入。またダッシュで読みました。

面白かったです。どういう風に役を作るか、組み立てるか、と試行錯誤しておられる様子が書いてありまして。何でも同じなんやわぁ・・・、と。特に、この作品は上演されてないのです。大正7年を最後に出てなかったものを、昭和53年に再演され、今回の上演は8年ぶりだということでした。平成7年当時、「この演目を語った太夫は、私しかおまへん」ということです。

ということは、平成に入ってから今回で3回目ということかな?



殺してしもうたら、後は謡だけです。謡を語ってるときは、気分がええですね。それまでの陰惨な光景が帳消しになる、というたらおかしいですけど、それぐらい謡をやってるときは、気持ちがええですよ。

山寺の春の夕暮れ来て見れば  ♪



とありましたので、謡を楽しみにしていました。(^-^)
謡にはいったら、いま、気分よろしいんやろうか?と、オペラグラスで見ちゃった。


念のため、オペラグラスを持って行って行きましたが、大正解。
丸の中には、人形二人だけとか、他の観客の頭とかいらんもんが目に入らへんから、よー集中できました。(笑) 目からオペラグラスが離せへん。右手に持って、左手に持ち替えて、また右手で持って・・・・と、とそれまでは、メガネとオペラグラスを交合にしてたんですけど、途中からオペラグラスのみになりました。

人間が踊らはる舞踊の会でも、もっと前に座るのに・・・・普通の人間よりは小さい人形やったら、見えへんやろうし、きっと自分のストレスもたまるやろうなー、ということで持っていきましてん。持っていってほんまに、よかった。(^-^)

ご存知の方もいはると思いますが、人形は1体を3人で動かしますね。
人形が5体も出てきたら、15人?ほどの人が、舞台の上に出てきはるわけです。
ぎょっとするような、多さでした。(笑) 人間の多さに圧倒された。
ま、慣れたら気にせえへんように、なるんやと思いますが。。。。。。

とにかく、人形好きやし、義太夫好きやし、人形振りも好きやし、太棹が好きやし・・・・・・。そら、文楽好きになるやろう?という感じです。

やっぱり人形ぶりは面白おすなぁ。なんで、こない好きなんやろね?


補足  ☆★☆★

国言詢音頭

元文二年(1737)七月、大阪曽根崎北新地で薩摩藩士早田八右衛門が女郎お菊を含め、五人を惨殺した事件が元になっている。人形浄瑠璃では、事件から二十年後の宝暦七年、竹本座で近松門左衛門の「おまん源五兵衛薩摩歌」を主題に、吉田冠子、三好松洛、近松半二合作で「薩摩歌奴鑑」として上演されたのが最初らしいが、その後改作されたと考えられる。「国言詢音頭」の作者は不明。

薩摩藩士の初右衛門は、入れ揚げている女郎菊野と、彼女といい仲の仁三郎から「田舎侍」と悪口言われたのに腹を立て、押し入った先で仁三郎は取り逃がしたものの、菊野をはじめ五人をなぶり殺しにする。初右衛門は不敵にも謡を口ずさみながら、その場を去っていく。人形ならではの演出が残忍を際だたせ、背筋が寒くなる。
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Commented by hanbus at 2008-08-12 00:16
はじめまして。
私は8月4日に行きました。
私もこの外題は初見ですが、よかったですよね。
未だに思わず「山寺の春の夕暮れ来て見れば~」と、謡曲風(自分で勝手にそう思ってるだけですが~笑)に口ずさんでしまいます。
ゾゾゾ~~っとすっかり涼しくなりました。
Commented by akikoj-happy at 2008-08-12 00:43
はじめまして。
お越しいただき、コメントまで頂きありがとうございます。

そうですか、行かれたのですね。。
本当に住太夫は、偉大な方なんだということがよく理解できた公演でした。本当にいってよかった。
謡風でも、口ずさめるなんてうらやましいです。私の耳には残っていないので。。。。
確かに、謡の箇所は、切った貼ったとは違った怖さがありますものね。夏ならではの催しものです。

お写真拝見させていただきました。
考えてみれば、すぐそこなんですよね。
私も今度大阪に行く機会があれば、お墓参りにいってみようかな、とは思ったのですが、・・・・・この演目を2回観るより、お墓参りのほうが私は怖いです。。。

またこれからもよろしくお願いします。
どうも、ありがとうございました。
by akikoj-happy | 2008-08-02 11:22 | 日本舞踊 | Comments(2)

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