帝国オーケストラ

どこのオーケストラのことでしょう?


答え  ベルリンフィル


1934年~1945年、戦時下のベルリンフィルのドキュメンタリーです。

ベルリンフィル創立125周年 記念上映第1弾。

「帝国オーケストラ」
http://www.cetera.co.jp/library/Reichsorche/

1945年以前に活躍していたベルリンフィルのメンバーは、2004年時に2人だけ生存されていました。そのお二人、1stバイオリンのハンス・バスティアン氏とコントラバスのエーリヒ・ハルトマン氏が、主な語り部となって当時のことを回想してくださいます。
後は、当時のメンバーの子供さんが、昔の写真、日記、手帳などを出し、色々と思い出話。


やっぱり、深いです。(涙)

ユダヤ人ゆえ、追放されたメンバー(4人)や、メンバーの中にいた党員のこと、戦死した者(コンサートに向かう途中、ドイツ民兵暴漢らに拉致され、前線に送られた)の話の間、間に当時のコンサートの映像が挟み込まれています。(フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、エーリッヒ・クライバー、チェリビダッケなど)
映像としては、初めて目にするものばかりだったので新鮮でした。

宣伝大臣ゲッペルスの傘下におかれたベルリンフィルは、庇護下で多くの特権的な有利な立場が与えられるのです。国からバイオリンを貸与されたバスティアン氏は、「今から思えばあの楽器の持ち主は、ユダヤ人だったのかもしれない。」と。
先日の「女工哀歌」での「取引先が気にするのは、商品のことだけ」というのと似てるなぁ、って思いながらみていました。目の前にあるもの以上に、思いを馳せるのは難しいのかもしれません。
当時、ドイツの宣伝のために、慰問のためにあちらこちらへ演奏旅行に行くのですが、ポルトガルでコーヒー豆を入手し、帰国してからそれを使って物々交換をしていたという話が興味深かったです。当時、ダイヤと同じぐらい価値があったとか。

終戦直前、負傷者が収容されているオリンピック村での慰問のお話は深いです。
実に、率直に語ってくださってます。

「そうするこしか出来なかった悲しみ」って、普通の悲しみよりも、もっと深くて、重くて、つらいものだと思う。


とてもすべては、書ききれません。
是非一度、ご覧になってください。
クラシックが好きな人はもちろん、興味のない方にも見て欲しい作品です。
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by akikoj-happy | 2009-02-10 14:54 | 映画・ドラマ | Comments(0)

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