外科医 須磨久善



・・・・・術後肺炎だった。その日から見る見るうちに呼吸機能が低下していき、あらゆる手立てをつくしたが、結局患者は亡くなってしまった。手術後十二日目のことだった。
須磨は病院に連泊していた。残念な結果はニュース報道された。手術当日にも、日本初のバチスタ手術と報道され、話題になったことの裏返しのようだった。・・・・・・・(中略)


そんなある日、須磨の許に一通の手紙が届いた。亡くなった患者の妻からだった。
「何よりも先生とお会いして、そういう手術があるという話を聞き、それをやっていただけると聞いたとき、主人も私もすごく元気になりました。今まで絶望に次ぐ絶望で、希望がなく、泣いてばかりでした。もちろん心臓が悪いからですけれど、希望が見えない人間とは弱く、悲しいものです。先生とお会いして話を聞いたときから、主人は本当に元気になりました。顔色はピンク色に、血圧も上がり、おしっこも出るようになりました。私たち夫婦にとってうれしいことでした。主人は亡くなりましたが、その前にそういう時間を持てたことは、とてもうれしく、主人も喜んでいたはずです。周りの人たちの中には、いろいろなことを言う人もいらっしゃるでしょうけれど、少なくとも手術直後には、心臓は元気になっていました。それは事実ですから、この手術は絶対にやめないで、どうか続けてください。」


日本初のバチスタ手術を手がけられた、須磨先生のノンフィクションです。

上記の患者さまからのお手紙を読んで泣きました。
赤字のところに泣いたのだと思う。(グズッ)



海堂さんの新刊が待ち遠しいですね。
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by akikoj-happy | 2009-08-26 22:29 | 書籍・マンガ | Comments(0)

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