お夏
2010年 01月 10日「お主とは何事ぞ。お前は仮りの手代分、勿体ながら人目があれば、清十郎どふしや、かふしやと、心で拝んで言ふてゐた。まだその様な心の隔て、父様の腹立ちを思へば疾ふから死なねばならぬ。そこを振り捨てかふした憂目も、苦にならぬとはどふした事ぞ。お医者様でも神様でも、惚れた病ひは治りやせぬ。女夫になるがいやならば、お前の手にかけ殺して」
寿連理の松 (ことぶきれんりのまつ)
湊町の段
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by akikoj-happy
| 2010-01-10 22:08
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